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日英翻訳でつまずく所と、自然に直すコツ

日本語を英語にすると、なぜか「かたい」「回りくどい」「そのまま過ぎる」と感じる訳になることがあります。原因の多くは、日本語と英語の“くせ”の違いです。主語を省く、敬語で包む、一文が長い——日本語では自然でも、そのまま英語にすると不自然に響きます。ここでは、つまずきやすいポイントと、自然な英語に直すコツを具体例つきで見ていきます。

なぜ直訳すると不自然になるのか

日本語は主語を省いても通じますが、英語はふつう主語がないと文が成り立ちません。また日本語は一文に情報を重ねられますが、英語は短く区切って一つずつ伝えるほうが自然です。この“くせ”の違いを知っておくだけで、どこを直せばいいかが見えてきます。

大事なのは、単語を置き換えることではなく、伝えたい中身を英語の形に組み直すことです。次の3つの例で、つまずきと直し方をセットで見てみましょう。

具体例:つまずきと、自然な直し方

原文:資料を送っていただけると助かります。

  • △ It would be helpful if the material is sent. … 主語が省かれ、誰がするのか曖昧で受け身に響く
  • ◎ Could you send me the material? … 主語(you)を補い、依頼の形にすると自然

日本語で省いた「あなたが」を補うのがコツ。敬語は言葉ではなく Could you / Please の型で表します。

原文:昨日は雨が降ったので予定していたイベントが中止になり、参加者にはメールで連絡しました。

  • △ Because it rained yesterday the planned event was canceled and we contacted the participants by email. … 一文が長く、息切れする
  • ◎ It rained yesterday, so the event was canceled. We emailed the participants. … 2文に分けると読みやすい

長い一文は、意味の切れ目で 短く分割。英語は「一文一情報」を意識すると自然になります。

原文:このニュースは私を驚かせた。

  • △ This news surprised me. … 間違いではないが、やや翻訳調で硬い
  • ◎ I was surprised by this news. … 人を主語にすると、会話では自然

無生物主語は書き言葉では有効ですが、日常では 人を主語にするほうがやわらかく伝わります。場面で選び分けましょう。

自然に直す手順

  1. 原文を貼り付け、1文ずつに区切って確認する
  2. 省略された主語がないか探し、必要なら「誰が」を補う
  3. 一文が長ければ、意味の切れ目で2〜3文に分ける
  4. 複数の訳候補を見比べ、場面に合う自然なものを選ぶ(その場で編集も可)
  5. 不安な文は逆翻訳で意味のズレを確かめ、読み上げで響きも確認して承認する

覚えておきたいコツ

  • 主語をはっきりさせる。日本語で省いた「私・あなた・それ」を英語では補う
  • 敬語は単語で訳さず、依頼・丁寧の型(Could you, Please, I'd appreciate it)に置き換える
  • 曖昧な言い方は、伝えたい要点を一つに絞ってから英語にする
  • 長い一文は短く区切る。「一文一情報」を目安にする
  • 会話では人を主語に、文書では無生物主語も——場面で選び分ける

よくある質問

直訳っぽさは、どこから直せばいいですか?
まず主語がはっきりしているかを見ます。日本語で省略された主語を補い、長い一文を短く区切るだけで、多くの英語は自然になります。1文ずつ確認すると直しやすいです。
敬語や曖昧な表現は、どう英語にすればいい?
敬語は言葉ではなく丁寧さの型で表します。Could you や Please で依頼の形にすると自然です。曖昧な言い方は、伝えたい要点を一つに絞ってから英語にすると通じやすくなります。
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